スタバのカフェインレス（ディカフェ）の味や頼み方は？製法も紹介

妊活中や妊娠中、また美容に敏感な方にとってカフェインは出来る限り控えたいもの。
でもコーヒーは飲みたい！そんな方はスターバックスでカフェインレスの「ディカフェ」を頼むことも多いのではないでしょうか？

でも、あのカフェインレスコーヒーってどうやって作られているか気になりませんか？
カフェインレスは嬉しいけれど、不自然な気もする・・。
今回はカフェインのメリット・デメリット共にスタバのディカフェコーヒーの作り方についてご紹介します。

ディカフェとは

デカフェとは、本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、通常はカフェインを添加する飲食物にカフェインの添加を行わないことで、カフェインを含まなくなったもののことを指す。デカフェ、カフェインレス、カフェインフリーとも呼ぶ。

※Wikipediaより引用

「デカフェ」と「ディカフェ」と呼び方が迷うところですが、Wikipediaでは「デカフェ」、スタバでは「ディカフェ」のようです。
現在ディカフェ市場はコーヒー全市場の１０％にも及ぶそう。それほどカフェイン摂取に気を使っている方が多いということですね。

カフェイン摂取には、メリット・デメリットがあると言われています。簡単にご紹介します。

カフェインのメリット

・覚醒作用がある
・利尿作用がある
・リラックス効果を得られる
・偏頭痛に効く
・肝臓が強くなる
・1日２杯のコーヒーで、死亡率が下がる（がんや糖尿病のリスクが下がる）

カフェインのデメリット

・カフェインを摂り過ぎると、過剰に交換神経が刺激された状態になり、イライラや不眠の原因になる
・胎児はカフェインを消化出来ないので妊娠中は授乳中は飲めない
・食後に飲むと貧血を助長する恐れがある
・消化性胃潰瘍を助長する

また、美容に詳しい方ならご存知かとは思いますが、カフェインは身体を「冷やし」ます。東洋医学ではコーヒーは陰陽の陰性。身体を冷やす飲み物なのです。西洋医学的に説明すると、コーヒーには利尿作用があるため、排尿により身体の熱を必要以上に外に逃がすと言えるようです。
女性の身体に冷えが大敵。カフェインを摂りすぎると冷えるため、生理痛が重くなるというデータもあるそうです。

しかし実はコーヒーよりもカフェイン含有量が高い飲み物があります。それは、「玉露」のお茶。その含有量は通常のコーヒーの倍以上ですので、カフェイン摂取にこだわりのある方は気を付けましょう。

見た目や味はどう？

筆者はスタバのディカフェをお店でも飲みますし、豆を買って帰り家でも楽しんでいます。

ディカフェの味としては、通常のコーヒーに比べると、少しあさっりとしています。物足りないほどではありませんが、あえて言うなら、少し”パンチ”が弱めといった感じです。

もともと昔からコーヒーが好きでずっと普通のコーヒーを飲んできましたが、スタバのディカフェにしても特に違和感なくコーヒーライフを楽しめていますので、大きく味の差はないと言えます。コーヒー好きな人でも抵抗なく飲み続けられる味です。

頼み方は？

ディカフェが飲めるのは通常のドリップコーヒーのホットとアイスのみです。カフェラテやエスプレッソなど、その他メニューには対応していませんのでお気をつけください。

頼み方は「ドリップコーヒーをディカフェで」と頼むだけです。以上。笑

通常のドリップコーヒーは比較的すぐに提供されますが、ディカフェは注文が入ってから作り始めるので、５〜１０分待つことが多いです。大型店舗であれば、ディカフェ需要も多く、常時用意されている場合があり、通常よりも比較的提供されることがあります。

スタバ・ディカフェはどうやって作られてる？

ところで、カフェインレスのディカフェってどうやって作られているんでしょう。

以前、カフェインレスコーヒーの存在をしらなかった筆者は、コーヒー飲むのにカフェインレスとはなんだか矛盾している（コーヒー＝カフェインという図式が当たり前だった）と思ったものです。

いまでは、ノンアルコールビールと同じ様に違和感ありませんが。

さて、カフェインレスコーヒーですが、以下の３つの製造方法があります。

①薬品を使用する抽出法

薬剤を用いてカフェインを除去する方法。こちらはコストが安く、最もメジャーな製造方法です。ただ、薬剤を用いて製造するため、カフェインを除去する代わりに、この薬剤がコーヒー豆自体に残ってしまうというデメリットがあります。

②超臨界抽出法

こちらは、超臨界状態にした二酸化炭素でカフェインを取り除く方法です。かなり専門的な方法であり、それゆえ安全性は高いもののコストがかかりすぎるのが難点です。

③水を使用するウォーター抽出法

①の抽出方法とは違い、薬剤のかわりに”水”を用いてカフェインを取り除く方法です。こちらも水を使うため、それほどコストもかからず、且つ薬剤がコーヒー豆に残留することもない為、安心度の高い抽出方法です。

と、製造方法は上記３つが主なものとなっています。

では、スタバが採用している製法どれでしょうか。

スタバが採用している製造（抽出）法は、③のウォーター抽出法です。

もっと詳しくいうと　”スイスウォータープロセス法”　という方法で製造しています。これは、カナダのスイスウォーター社（カナダなのにスイス？笑）が独自に開発したウォーター抽出法の為、そう呼ばれています。

では詳しくスイスウォータープロセス法の製造過程を説明します。

カフェインを除去するスイスウォータープロセス法とは？

では具体的に水だけでどうやってカフェインを除去するのか簡単に説明すると、

コーヒーの生豆を熱湯に浸す

↓

熱湯が生豆から香り、風味、カフェインだけを取り出す

↓

熱湯から豆だけを取り除く

↓

熱湯が微粒子フィルターにかけられカフェインだけを取り除く

↓

カフェインのみ除かれた熱湯に、豆を再度浸す

↓

豆にコーヒーの香り、風味が戻りディカフェが出来上がる

（出典：カフェアバショナートHP）

という過程を辿り、以下の様にスタバのディカフェが出来上がります↓

ディカフェ コモド ドラゴン ブレンド250g  1,436円（税込）

ディカフェ　ドリップコーヒー　S302円　T345円　（税込）（通常のドリップコーヒーと同じ値段）

（出典：スタバHP）

ディカフェのカフェインは完全にゼロではない！？

とここまで、カフェインレスにする為の製造方法について説明しましたが、実は、カフェインレスといっても、完全にカフェインをゼロにすること（完全除去）はできないんです。

「詐欺やん！！！」

って、声が聞こえてきそうですね。ええ、何を隠そう筆者もこの事実を知った時にそう叫んでいましたので。

実は、スターバックスのディカフェのカフェイン除去率は９７％のなんです。

これはなぜ、９７％かというと、安全性を重視したウォーター抽出方法ゆえの欠点なんです。

水を使った極力自然な方法なので、薬品での製造よりもカフェインの除去率はどうしても低くなり、１００％の除去は難しく、どんなに頑張っても９７％が限界となってしまうのです。

ちょっと納得がいかない方もいるかもしれませんが、薬品が残留するよりは、３％と微量のカフェインが残る方が、まだ健康には悪くないと思えば、なんとなく納得できるのではないでしょうか。

まとめ

カフェインのないコーヒーとしては「たんぽぽコーヒー」なども有名ですが、コーヒー好きにはやっぱり少し物足りない。。たんぽぽコーヒーは味も好みが分かれますよね。

そんな時自分の身体と相談して、スタバのディカフェも利用するのはいかがでしょうか。