ゼンパスタとは何?イタリアで人気の低カロリー食材はあのしらたき?

突然ですが「ゼンパスタ」って何か知ってますか？

本日、「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」（TV番組）を観ていましたら、
イタリアのスーパーで人気の日本食材第２位に、このゼンパスタなる食材が入っており、
取り上げられていました。

なんでもこのゼンパスタが食の都イタリアで一大ブームとなっている様なんです。

このゼンパスタって一体何でしょうか？
日本の野菜や果物などを練り込んだパスタとかでしょうか？

本日はこの「ゼンパスタ」について気になったので、パスタの本場イタリアでのブームの
盛り上がりや、ゼンパスタの誕生秘話について調べてみました。

ゼンパスタとは？

ゼンパスタは「ZENPASTA」とイタリアでは表記されています。

この様なパッケージで販売されています。

このゼンパスタは何かというと

「しらたき」（または「糸こんにゃく」とも）

なんです！！

あの肉じゃがや、すき焼きに入れるあのしらたきです。
（よく見ると「ZENPASTA」のロゴの下に「SHIRATAKI」と書かれていますね。）

そしてこのゼンパスタこと、しらたきがパスタの代用品として大活躍なんだとか。

しらたきがパスタの代わりになるなんて、想像できませんし、日本人でしらたきをパスタに代用しよう
なんて絶対思いつかないですよね。

番組では、このゼンパスタで

・エビとアスパラのパスタ
・トマトとチーズのバジルパスタ
・カルボナーラ

なんかをイタリアの女子達が作っており、これまたパスタに負けず劣らず美味しんだとか。

そして、街を歩いてみても、レストランの店頭の看板に”ZENPASTA”と書かれているなど、
一部のファン内での盛り上がりのみならず、イタリアの地場のメニューとして浸透している感じですね。

人気のレストラン「RESTRANT－BAR NERO」のオーナー曰く

「前菜からメイン・デザートまでどんな料理でも作れる」

「こういった食材は他の国にはないと思う」

「ゼンパスタは味が薄いからどんな料理にもなるし、合う」

「日本人の食に対する繊細さというものを尊敬している」

と大絶賛でした。

人気の秘密は？

ゼンパスタがなぜ人気が出たのか？

それは、低カロリーだからなんです。

普通のパスタ麺のカロリーは100gあたり 149kcal です。

そしてこのゼンパスタは、なんとたったの 6kcal なんです！！

パスタに比べると約25分の１ですね。

実際にイタリアの女子達にインタビューすると、

「カロリーが少ないからたくさん食べても大丈夫！」

「低カロリーなのに腹持ちがいいから最高よ」

なんて、絶賛の嵐。

イタリアのモデルの間でも体型維持が手軽に出来るゼンパスタのファンは多いんだとか。

美味しくて、低カロリーでそれでいて腹持ちが良いなんて。人気が出ない訳がないですね。

ところで、このゼンパスタ（しらたき）どうやって生まれたのでしょうか？
ゼンパスタ誕生秘話についてご紹介します。

ゼンパスタ誕生秘話

確かに麺状ですので、パスタに代用されるのはわかりますが、なぜしらたきに目をつけたのでしょう？
このゼンパスタを開発したゼンパスタ社のロレンツォ・シモニーニ社長が誕生秘話について明かしています。

まずこの社長の奥さんが日本人なんです。そこが接点なんですね。
（このロレンツォ・シモニーニ社長夫妻の自宅はなんと、大型の豪華クルーザー！！ゼンパスタで
一財産築いたのでしょうねw）

ある時ロレンツォ社長が、裕子さんの住む日本を訪れ「すきやき」を食べた際に、
しらたきの存在を知るんです。そして、これはパスタの代用として使えると閃くのです。

ここからゼンパスタが誕生する訳なんですね。

ただ当初、商品化は順調には進まなかったみたいです。

ロレンツォ社長は妻の裕子さんと早速イタリアへしらたきを輸入しようとします。
ところが、一般的なしらたきはご存知の通り、水に浸されたパックで売られています。
↓こんな感じですね。

この水入りのしらたきでは、容積や重量が嵩張り、コストがかかってしまって商品化には至らなかった様です。

そんな中、裕子さんのお母さんが、娘は日本食が恋しいだろうと気遣い、日本食材の詰合せを
イタリアへ送ります。
その詰合せの箱の中の隙間を埋める為に入っていたのが「乾燥しらたき」だったんです。
↓こんな感じのもの

これをみた二人は、乾燥しらたきであれば、輸入コストを軽減出来ると思い、この乾燥しらたきを作る
日本のメーカーを訪れ、イタリアでの独占販売権を締結したのでした。

これでイタリアで販売することになったんですね。

ちなみに、このゼンパスタの名前の由来ですが、日本の「禅」からとって、

禅パスタ
↓
ゼンパスタ
↓
ZENPASTA

となった様です。
禅というのは「平和」や「リラックス」というイメージがあり、
その様な商品にしたかったのが由来だったそうです。

また、イタリアという国は「健康意識」が高い国でもあるんです。
以下、健康な国ランキングを見てみると、なんと世界２位なんですね。
そりゃあ〜流行るはずだわw

【健康な国ランキング】
１位　シンガポール
２位　イタリア
３位　オーストラリア
４位　スイス
５位　日本

そして、番組内でイタリアの街ゆく人々を観察したのですが、肥満の方は少なく、
ほとんどの人たちがスマートでしたね。

世界一肥満の多いことで有名な「アメリカ」の肥満率は、３５.9％ですが、
イタリアはなんと、１０.３％とアメリカの３分の１以下なんです。

もっと肥満率は多いのかなと思っていましたが、意外に少ないんですね。

寿命についも、世界一の我が国日本に次いで、２位ということも健康意識の高さを
伺わせるデータですね。

さらに、日本とイタリアは色々と共通点があるのも見逃せません。

◆例えば生食文化　→　刺身とカルパッチョ。

◆例えば米料理　→　イタリアはパスタ以外にもリゾットも食べます。

◆例えば地形　→　日本とイタリアの国の形は、南北に細長くなんとなく似ていませんか？

若干こじつけもあるかもしれませんが、こうの様な点も日本食材がヒットした理由のひとつかもしれませんね。

おまけ

番組内でイタリア人に、しらたきを使った日本での料理について、どれが美味しいかアンケート
をとっていましたので紹介します。

そのしらたき料理とは「肉じゃが」「おでん」「すきやき」の３品。
結果は、

１位：すきやき

２位：肉じゃが

３位：おでん

と言う結果になりました。
すきやきはしっかりとしらたきに味がしみ込み濃厚で美味しいと評判で、
肉じゃがはイタリアにはない味付けで新鮮、おでんは白ワインにあうと、いずれも人気が高かったですね。

まとめ

近年、和食が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたことで、全世界でじわじわと日本食がブームになって来ています。
※ちなみに最近「日本遺産」が出来たことも話題になりましたね
→日本遺産と世界遺産の違いや条件は?おすすめ日本遺産3選はコレだ!

日本食は低カロリーで且つ、繊細な味わいで美味しいと評判も良く、日本人としては鼻が高いですよね。

今回の様なしらたきの利用法を知り、日本にいて当たり前に食べている食材が、
海外では全く違う捉えられ方や、使い方をされるんだなと、新鮮な驚きがありました。

ロレンツォ・シモニーニ社長は、日本にはまだまだ世界で人気の出る食材が沢山眠っていると言っていますので、
今後も第二のゼンパスタに次ぐ、ヒット商品が生まれるのもそう遠くないかもしれませんね。

ちなみにゼンパスタは日本国内でも販売している様なのでこれを機会に、しらたきではなく、
このゼンパスタを買って食べてみたいと思います！