ギリシャユーロ離脱の可能性は？為替や日本への影響はどうなる？

ギリシャデフォルトの可能性がほぼほぼ確定的になってきましたね。すでにギリシャの銀行は休業に入り、預金の引き出しの制限をしてきました。ユーロ及び諸外国からの資金調達が困難になったギリシャは銀行への資金供給をストップ。よって各行は経営継続の為、休業という形をとり預金引き出しを強制的にストップしているんです。
今回はこのギリシャのデフォルトとユーロ離脱の可能性について考えたいと思います。

ギリシャデフォルトの可能性

ギリシャのチプラス首相はかなり強気な姿勢を崩していません。

「金は返せない。金を貸さないと借金は踏み倒さざるを得ない。窒息しそうだ」

とかなり逆ギレ状態でユーロ諸国と交渉しています。

特にユーロの二枚看板国であるドイツとフランスは相当怒っていると思います。
もはや協議は不可能と言われており、デフォルトの可能性はほぼ確実ではないでしょうか？

ではデフォルトになると、ギリシャはユーロを離脱することになるのでしょうか？

ギリシャユーロ（EU）離脱の可能性は？

大手格付け会社スタンダード＆プアーズは、ユーロ離脱の可能性は

５０％

に高まったと本日発表しています。５０％、、かなり可能性が高まっていますね。ギリシャがユーロ（EU）を離脱した場合、一体どの様な影響が出てくるのでしょうか？

①ユーロという共通通貨の存在理由に疑念が生まれ、さらにユーロ安が進む

おそらくこちらが普通に考えて、現実的でしょうね。国同士の共同体として存在するEUの共通通貨の一端を担う１国が離脱するということは、もともとユーロ通貨使用にメリットを感じていないEUの他の国も離脱し易い環境を作ることになり、ユーロ存在理由に疑念や不安が生まれ、急激に円安に振れる可能性もあるかもしれません。

②問題児ギリシャを切ったことでユーロ信用が逆に高まる

個人的にはこちらが意外とあるんではないかと思います。ギリシャの経済規模（GDP）は２５兆円ほど。日本の愛知県や神奈川県など様より小さい経済規模なので、一旦はユーロ安になるかもしれませんが、ギリシャという癌を取り除いたことに、市場より一定の評価が下され、ユーロ高になる可能性も期待しています。急激にユーロ高になることはないと思いますが以前は１５０円をつけていた通貨ですから、そこそこ戻るのではと密かに期待しています。

まとめ

本日６月３０日がIMF（国際通貨基金）への返済期日です。おそらく資金捻出は難しいので、デフォルトになるでしょう。すでに昨日の週明けより市場は多少混乱をしていますが、なお一層混乱する可能性があります。ギリシャと関係性の薄い日本円が資金の逃げ場になるなど、日経平均株価も一時６００円近く下げ幅を見せるなど、今後も市場の動向には注目しなければなりません。いずれにしてもデフォルト回避は難しく、その先にはギリシャユーロ（EU）離脱も現実味を帯びています。今後もギリシャ動向から目が離せません。