鳥越祭2016の日程や神輿のルート(宮入時間など)は？梅雨の喧嘩祭を堪能せよ！

今年も江戸の喧嘩祭りとも呼ばれる”鳥越祭”がやってきました。
これから祭にむけ、東京下町（台東区浅草橋〜浅草周辺）では毎週のように祭囃子の練習の音色が聞こえてきます。
今回は、神田祭りや三社祭り程の知名度はないものの、知る人ぞ知る鳥越神社の例大祭（鳥越祭り）の日程や例年の神輿ルート、一番の盛り上がりを見せる”宮入り”の時間帯、そして雨天の場合の開催可否や過去の晴れの確率をご紹介します！

鳥越祭とは

鳥越祭りは東京都台東区鳥越（浅草橋周辺）にある、鳥越神社で年に一度執り行われる例大祭です。
鳥越神社は６５１年に建てられ日本武尊祀る、実に１３６４年もの歴史を持つ神社です。

そんな歴史ある鳥越神社の例大祭とはどんなお祭りなのでしょう？

鳥越神社のお祭りの最大の見所は、その大きな御輿です。
関東最大と謳われるその神輿の重量は、なんと４トン近くもあります。
別名「千貫神輿」と呼ばれ、地元や担ぎ手からは親しまれています。

そんな重い神輿の特徴は、担ぎ棒が短いこと。
担ぎ棒が短い故に、担ぎ手を多く投入できず、担ぎ手一人あたりの負担たるや凄まじいんです！
担ぎ棒が短いのは、この地区の道路が狭く角を曲がるために短くせざるを得なかったのが理由らしい。
そんな千貫御輿を安定して担ぐためには、全員が呼吸を上手く合わせなければなりません。
ですので御輿行脚は都内随一の難しさを誇り、難しいがゆえに担ぎ手はとても真剣に成らざるを得なく、非常に荒っぽくなります。
後でも触れますが、所々で担ぎ手同士の小競り合いは毎度のことです。

その荒っぽさの迫力は凄まじく、見物客からすると大変な見所となっています。
迫力だけでは三社祭よりも上と言っても過言ではありません。

そして気になる２０１6年の例大祭日程ですが、

6月１１日（土）

6月１２日（日）

と決定しています。

御輿のルートや宮入の時間は？

11日の土曜日は町会ごとにある町会神輿を担ぎ町を様々な神輿が練り歩きます。
お昼頃からは子供神輿・山車も町内を練り歩き、穏やかなムードで祭りがスタートします。
子供神輿や山車のかわいい担ぎ手たちを見ているととても癒やされます。

しかし翌日12日の日曜日になるとムードは一転。
その理由は鳥越神社の神輿、通称「本社神輿」のお出ましだからです。
この本社神輿を担ごうと地元の担ぎ手はもちろんのこと、全国のお祭り好きな担ぎ手が集結するのです。基本的には町会ごとに自分のエリアを担ぎ、次の町会へバトンタッチしていく方式です。

本社神輿は日曜の朝6時30分に宮出し（神社を出発）され、午後9時に宮入（神社に戻る）となります。
そして、夜の宮入りこそが、この祭り最大の見所です。宮入り時の担ぎをめぐり、担ぎ手たちが我先にと神輿に群がります。
怒号が飛び交い、警察も巻き込んだ、殴り合いや取っ組み合いが始まるのも珍しくありません。初めてこの祭りに来た方はよく、警察の多さに本当に驚いています。

数年前には、あまりにもトラブルが絶えない為、道路（蔵前橋通り）の車道と歩道の間にバリケードが設置されました（見物客へ被害が及ばない様）。この措置に至ったことからも、宮入りが如何に激しいものかを物語ります。

今年の神輿ルートは明らかになっていませんが、例年ルートにさほど変更はない為、参考までに2014年の鳥越祭り神輿ルートを如何に載せておきますね。

土地に馴染みがない方には分かりづらいかもしれないですね。確かに道が細く、入り組んでいます。

また宮入りの見所は怒号飛び交う激しいところだけではなく、本社御輿の先導の為、弓張り提灯を掲げて練りあるく様子も見所です。激しさとは真逆で、とても幻想的で美しい風景です。別名「鳥越の夜祭り」とも呼ばれています。これは一見の価値ありですよ。

※この提灯の後に、本社御輿がついて来ます。

この夜祭りの風情から、先ほど述べた通り、以下映像の様に激しい感じになります。神輿を担ぐ祭にあまり慣れていない地域の方は、まず驚くのではないでしょうか？

「火事と喧嘩は江戸の華」

まさにこの言葉を体現しているのが、鳥越祭りなんです！

梅雨入りはいつ？晴れの確率は？雨天でも決行？

鳥越祭は例年６月の前半に開催されるので、時期的に雨の確率が非常に高いです。
５０％の確率で雨だとも言われています。

地元の方に話を伺ったところ、「鳥越は水の神様だから雨でもいいんだ」との返答が。

そう、雨天などなんのその、土砂降りでも関係なし。雨天決行なんです。

鳥越神社の由来とされている

前九年の役征圧のため源頼義、義家父子がこの地を通った際、白い鳥が飛ぶのを見て浅瀬を知り大川（隅田川）を渡ることができた。

に由来するのでしょうか？

雨でも晴れでも関係なく、祭は最高潮の盛り上がりを見せますが正直見物にはやっぱり晴れがいい！とも思いますよね。
そこで今年の梅雨入りの時期を調べてみました。

2016年梅雨入り予想

気象庁で梅雨入り予想はまだされていません。ちなみに2015年の梅雨入りは6月3日、2014年は6月5日でした。

平均の梅雨入りは6月8日！ちなみに梅雨明け平均は7月21日。

う〜ん、やはり鳥越祭りはほとんど梅雨入りと同時期に開催されることが多いのですね。

梅雨入りしてても晴れの確率は！？

梅雨といってもおそらく梅雨入りしたばかりの時ですから晴れる確率も高いのでは？と、めげずに調べてみました。
以下の表は過去30年間の天気出現率です。

（出典：みんなの知識 ちょっと便利帳）

う〜んやはり、と言うべきか6/9あたりから雨の確率の方が高くなりますね・・。でも絶対に雨！という確率ではないですよね。
ここは晴れを祈りつつ、雨でも楽しめる準備をすることが賢明のようです！

ただここだけの話・・・筆者は雨の鳥越祭りに参加したことが２、３回ありますが、担ぎ手の気合は雨のほうが断然上がります！本当に迫力のある祭りをみたいコアな祭りファンの方は雨のほうが面白いかもしれません。

まとめ

８割方梅雨入りしている時期かと思いますが、そんな梅雨の憂鬱な気持ちも鳥越神社のお祭りで発散してみてはいかがでしょうか？

鳥越神社へのアクセスは、JR浅草橋西口（総武線）から徒歩８分程、都営大江戸線の新御徒町駅からは徒歩１０分程です。

ぜひ、江戸の喧嘩祭り＝鳥越祭に足を運んでみてはいかがでしょうか。

◽︎問い合わせ：
◼︎鳥越神社社務所９：００～１７：００
０３（３８５１）５０３３