トランス脂肪酸とは?マーガリン等含有食品一覧と体の影響について!
2015/06/22
今月、アメリカのFDA(食品医薬品局)が加工食品などでの「トランス脂肪酸」の使用を3年後までに全面的に禁止すると発表しました。
最近ニュースなどでよく耳にするようになった「トランス脂肪酸」。
アメリカで全面禁止!?ってことは身体に悪いの?太るの?どんな食品に含まれているの?
筆者を含め、トランス脂肪酸初心者のためにまとめてみました。
トランス脂肪酸ってなに?
トランス脂肪酸は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。
トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれるほか、これらを原料とするパン、ケーキ、ドーナツ、クッキーといった洋菓子類、スナック菓子、生クリームなどにも含有される。
一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。※wikipediaより引用
トランス脂肪酸の「トランス」の意味は、“横切って、かなたに”。
水素原子が炭素の二重結合をはさんでそれぞれ反対側についていることを表しているそうです。
初心者にはちょっと難しいですよね。 トランス脂肪酸を簡単に表すと
植物性脂肪に水素を添加することで生成される、人工的な油脂
でしょうか?その分子構造はプラスチックに似ているとも言われており、「プラスチック食品」、「食べるプラスチック」とも言われています。
ではトランス脂肪酸は自然界には存在しないのかというと、そうではありません。天然の食品中に含まれるものもあるんです。牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に微量のトランス脂肪酸が含まれているようです。
えっ天然でも存在するなら問題なくない?って思いますが、人工的に=「水素を添加」してつくったトランス脂肪酸がよくないんですね。
水素添加によって生まれたトランス脂肪酸は自然界には存在しない物質なので、アメリカやヨーロッパではこの天然のトランス脂肪酸と化学変化によって生まれたトランス脂肪酸を区別して規制しているそうです。
どう身体に悪いの?
アメリカが今月、トランス脂肪酸の全廃を発表した理由が「食品への使用が安全とは認められない」ため。
確かに食べるプラスチックと言われるくらいですから、身体への影響はあるのでしょう。
トランス脂肪酸の摂取が多いと、
・冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症、動脈硬化等)
・肥満
・アレルギー性疾患(ぜんそく、アレルギー性鼻炎等)
・アトピー
・不妊(男女共)
・妊婦の流産
・胎児への影響
・母乳の質の低下
・糖尿病
・高血圧
・癌
・痴呆
・・等など
のリスクを高めると言われています。
めちゃくちゃ怖いじゃないですか!ほとんどの病気のリスクが高まると言っても過言ではなさそうです。
その最大の理由として、トランス脂肪酸の摂取量が多いと血液中のLDLコレステロール(=悪玉コレステロール)が増えて、一方、HDLコレステロール(=善玉コレステロール)が減るからと研究されているんです。
日本でトランス脂肪酸が含まれている食品は?
ここまで分かったらもうトランス脂肪酸は摂取したくないですよね・・
トランス脂肪酸は一体どんな食品に含まれているのでしょうか?
以下の表と、トランス脂肪酸平均値を見てください。
※食品安全委員会より引用
この他にも
・ファーストフード店のフライドポテト
・ドレッシング
などにも含まれるようです。とにかく油を使った加工品は全て要チェックという印象の種類の多さですね。
マヨネーズやバターが意外でした・・。パンにマーガリンがダメならバターと思っていたところなんですが。マーガリンの数値よりは低いですが。。。マヨネーズも大好きなので驚きと落胆を隠せません。世のマヨラーにとってはかなり厳しい事実ですね。。
ところでこの中でも群を抜いてトランス脂肪酸の含有量の高い「ショートニング」って何かご存知ですか?
ショートニングとは、19世紀の末にラードの代用品としてアメリカで開発された人工油脂のこと。
揚げ油に混ぜられることが多く外食産業(てんぷら等)で広く使われています。またクッキーなどのお菓子についても、サクサク食感に一役買っている物質であり、幅広く使われている使われているようです。
今まで全く意識したことなかったですが、本当に幅広い食品にトランス脂肪酸は含まれているんですね・・ちょっと不安になってきたので、早速スーパーのお菓子売り場に出かけ、確認してみました。
まず筆者が大好きでよく食べる「プリッツ」や「チョコパイ」を見てみました。
え〜!!ふたつともめっちゃ「ショートニング」って書いてある!!嘘でしょう!?これ、本当に筆者が好きで、最初に手に取ったふたつですw お菓子に多いって言ってもこんなにすぐ見つかるとは初心者の筆者にはわかりませんでしたよ!この後「ショートニングお菓子」を探し続けるのはもう怖くなり、店をあとにしましたw
ショートニングのトランス脂肪酸含有量は、他と桁が違いますし、お菓子を好んで食べているかたはさぞや驚くでしょう。
スポンサードリンク
ショートニング初心者まとめ
アメリカでは3年後に全廃という歴史的な決定が下されたのに対し、実は日本ではトランス脂肪酸への規制がないんです。世界的に広がっている表示義務化も日本では行われていません。
その理由として、
トランス脂肪酸の摂取量について、日本人の大多数がWHOの勧告(目標)基準であるエネルギー比の1%未満であり、また、健康への影響を評価できるレベルを下回っていることから、通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられる。
※食品安全委員会HPより引用
とのこと。しかしながら脂質に偏った食事をしている人においては、トランス脂肪酸摂取量のエネルギー比が1%を超えていることがあると考えられる為、留意する必要がある、とも謳っており今のところ個人任せというのが日本の実情です。
摂取は個人任せではありますが、食品・外食企業もトランス脂肪酸の人体への悪影響を鑑みて、トランス脂肪酸を使わない、もしくは減らす努力をしているようです。
トランス脂肪酸含有の食品の摂取はなるべく抑え、いろいろな栄養素を取りバランスの良い食事を心がけたいですね。
ただしただ油物を避ければいいというわけではありません。脂質そのものは三大栄養素の一つであり、食品からとる量が少なすぎると健康リスクを高めることがありますので要注意です!
まとめ
あの不健康大国アメリカですらトランス脂肪酸を撤廃するということは、よっぽど危険なんでしょう。これまでお菓子や外食など数え切れないほど食べてきましたので、おそらく筆者の体にはトランス脂肪酸がぎっしりかと、、心配になってきました。最近はSNSでもトランス脂肪酸の恐ろしさを伝える記事など多く出回っていますので、日本側も無視できなくなり、いずれアメリカに追随する形で撤廃に動くのでしょか。個人的には動いて欲しい。まぁ体に入れるかどうかは個人で判断できるんで、今後はしっかりと買う前、食べる前にできるだけ調べて、予防していきたいと思います。
スポンサードリンク
こちらの記事もよく読まれています
関連記事
-
高円寺で食べるべきランチ4選!名物店主がいるグルメ店を紹介!
本日、東京ライブ22を見ていると「高円寺」が特集されていました。筆者は学生時代に …
-
ベルギービールウィークエンド2015のメニューの種類や料金を紹介
今年で6回目の大人気イベント「ベルギービールウィークエンド」が今年も開催されます …
-
ふなっしーカフェ入場整理券の料金や購入方法は?予約期間も紹介
昨年、大好評のうちに閉店した「ふなっしーカフェ」が再びオープンされることがわかり …
-
和牛万博2015の開催日時や場所は?アクセスや料金についても
突然ですが「和牛万博2015」をご存知ですか?なんと日本が世界に誇る「和牛」がお …
-
スターバックスタッチのチャージ方法は?価格や発売日を紹介!
昨日、スターバックスがFeliCaチップを搭載するiPhone 6ケース型のスタ …
-
ゼンパスタとは何?イタリアで人気の低カロリー食材はあのしらたき?
突然ですが「ゼンパスタ」って何か知ってますか? 本日、「世にも不思議なランキング …
-
北海道限定土産はルタオのチーズクッキーがオススメ!味の感想は?
先日出張で北海道に行ってきました。 すでに東京は真夏日も観測する中、北海道の涼し …
-
義理チョコはコスパ重視!?したたか女子のバレンタイン投資戦略!
今年もやってきましたね。女子の一大イベント!! そう、 「バレンタ …
-
水曜日のネコってビールなの?名前の由来や味、価格はどうなの?
ビールが美味しい季節がやってきました。 筆者は無類のビール党なので、この時期は喉 …
-
ハッカ油の効果が凄い!虫除けやお風呂での使い方を紹介!
東京では観測史上最高の7日連続の猛暑日が続いておりますが、みなさん夏バテしており …