日本遺産と世界遺産の違いや条件は?おすすめ日本遺産3選はコレだ!

文化庁が先月（2015年4月）、「日本遺産」を１８件認定し話題になりました。

この日本遺産の認定は今回が初めてですが、実はこの「日本遺産」制度が創設されたのは
昨年の８月だった様です。

この制度を管轄するのは文化庁ですが、今回「日本遺産」を創設した理由は何で、
世界遺産とどう違うのでしょう？また日本遺産に認定された場所はどこなのでしょうか？
気になったので調べてみました。

世界遺産と日本遺産の違い

まず、世界遺産と日本遺産、何が違うのって思いますよね。
もちろん、日本にある遺産だから日本遺産と言うのかなと誰もが想像するのではないでしょうか。
その前に、まず世界遺産はどう定義されいるか見てみましょう。
日本ユネスコ協会連盟のホームページには、

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。創設は1972年。対象は有形の不動産。
※日本ユネスコ協会連盟HPより引用

となっています。無形のものに関しては世界遺産にはならないのですね。
この世界遺産とひと括りに言いましたが、世界遺産には大きく３つ分けることができます。
その３つを実際の世界遺産の例を見てみましょう。

①文化遺産
顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など
（インド/タージマハル）

②自然遺産
顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など
（アメリカ/イエローストーン国立公園）

③複合遺産
文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの
（ギリシア共和国/メテオラ）

人工物・自然物・半人工物という感じで分けられているんですね。
写真を見ていると行ってみたくなる魅力的な場所ばかりです。

この世界遺産に登録されるまでの流れですが、簡単に説明すると

推薦 → 調査 → 世界遺産委員会での会議にかけられ判断。
という流れになっています。

ところで世界遺産の数ってどれくらいあるんでしょう？
2014年度での世界遺産数は1,007箇所（161ヶ国）となっています。

その内、日本にある世界遺産の数は18箇所となっています。
（文化遺産14、自然遺産4、複合遺産0）

ちなみに文化遺産ですと最近では「富岡製糸場」や「富士山」などが話題になりましたね。
自然遺産でいうと４つしかなく「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」となっています。

この数は世界で１３番目です。そして、世界で一番世界遺産の多い国はどこだと思いますか？
その国は、

イタリアなんです。

なんとイタリアは５０箇所もの世界遺産の登録があるんです。
５０ってすごいですね。。。

そして、２位が中国（47箇所）、３位がスペイン（44箇所）と続きます。

ただ順位を見ていると、上位の国は先進国が多く、下位は途上国が多い様です。
あくまで個人的な推測ですが、途上国に世界遺産に認められそうなものが少ないというよりは、
世界遺産に登録出来る国内情勢でない、とういう感じもします。

話を戻しまして、では「日本遺産」とはなんでしょうか？

日本遺産について

文化庁のホームページをみますと

 地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー を「日本遺産(JapanHeritage)」に認定するとともに,ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内外に戦略的に発信することにより,地域の活性化 を図る。
※文化庁HPより

となっています。
このストーリーとはなんでしょうか？

認定対象は以下の点を踏まえたストーリーが必要となる様です。

こちらは佐藤卓氏がデザインを手がけました。

このデザインは日の丸＝日本、その下に「JAPAN HERITAGE（遺産）」が描かれています。
この線の集合はひとつの「面」を形作っています。つまりは点から線へ、
そして面で捉える「日本遺産」を表現しています。

おしゃれですね。

日本遺産は、有形に限らず無形も遺産に含まれるんですね。

そして、ここからは登録された日本遺産１８個の内、おすすめ３選をご紹介致します！

日本遺産おすすめ３選！